ダメント =beyond the 弟= 5 〜こいつ温野菜大好っぽい〜
「姉ちゃん今何やってんの」
「バルドルートやり直してんだけど」
「バルド? 誰それ」
「危機一髪だよ危機一髪。 てかお前何で隠語じゃないと理解しないんだよ…!!
普通にゲームしてたら覚えるだろうが!」
「知らねぇよ。てかどいて、俺まだ危機一髪ルートやってねぇし。」
「お前温野菜ルートの途中じゃん。良いの?」
「うーんいいや。 ちょっとだけやる……」
そんなわけで弟に席を譲り、その間私は風呂に入りにいきました。
もうそろそろ代わってもらおうと部屋に入ると、何だか弟がいきりたって話しかけてきます。
「オォイ!!何だよこの危機一髪野郎!! 見てみろよコレ!!」
「ワフーイ発情期イベント真っ最中だぜ(*´д`*)
お前が風呂上りの姉に男と男のまぐわいを見ろと言えるような腐男子に成長して 心底嬉しいような悲しいような複雑な心境が」
「うるせぇな!!!てか、この台詞だよこの台詞!!朗読してみろよ!」
「ウホッ////////// それは…心底無理です………!!! ってかてめぇで言えよこの馬鹿」
「早く!! じゃねえと姉ちゃんが買ってきたアレ気な本の数々を次々と母親の枕下に差し込んでやる……!!!!」
「『別に恥かしいことじゃないけどな。愛もクソもない世の中だってのに、あんたの歳で経験ある方が逆に怖いね、俺は』」
「……………な??!!」
「何が「……な??!!」だこの野郎!!人に恥かかせといてオチ無しかい!!!!!」
「ちげえよ!!!ゲリラ萌えが童貞なのはこの世界では仕方ないってことだろ???!!!!愛もクソもねえから!!!」
「はぁ……? そうですね」
「でもゲリラ萌えがこの世界にいたらもう童貞卒業してて当たり前だって事じゃねえええかこのセリフはああああ!!!!!」
「……は? それで?」
「ゲリラ萌え(童貞卒業)=18才くらい?=俺と同い年くらい=俺(…アレ?)
っていう方程式できてんじゃねえかよおおお!!!!!」
「
心底知るかそんなもん!!!!
別にお前が童貞だから駄目とか、そんな事一言も言ってねえだろうが!!」
「いやもうマジムカつく危機一髪!!!
こいつは今二つ杖の全童貞を敵に回したから!!」
「うおおおお前落ち着けよ完璧変な人間だよ 姉ちゃんここまでムキになった人初めてみたよ!!」
「うるせえええぇぇ!!!二つ杖のクィムボーイなめんな!!!」
「何それ?!あっもしかしたらクィムとチェリーをかけているのか??!!
クィムの実グミがチェリー味っぽかったからってその造語はねえだろ!!!」
「もう何でも良い……!!!取りあえず腹の虫がおさまらねぇから危機一髪を………犯す!!!!
姉ちゃん一体どこのボタンを押したら危機一髪を押し倒す事が出きるんだ!!」
「んなもん私が聞きたいわ!! ってかはやまんなお前!
おっさんを犯した所でお前の心に残るのは虚無感だけだぞーーー!!!」
「うわあああん温野菜は『俺は…お前のものになりたい』とか
めっちゃ可愛い受け応えしてくれんのになんだよこの親父はよーーー!!」
「お前さり気に温野菜好きだよな……」
「うん、もう温野菜は俺の嫁だから ヒヒヒすんませんヒヒヒ」
「うわっ!!!なんだか心底腹立つお前の言い方……!!!キモい!お前断然昔よりキモくなったよ…
ってか何さり気に嫁宣言してんだよムカつくなー……!!///////」
「くやしかったら俺と一緒に危機一髪を犯す方法を探せーーーー!!!!!!!!」
心底ご免こうむりたい大絶叫を最後にし、その日は弟を部屋から追い出しました。
最近どんどんキモくなっていく弟を見ていると本当に面白いです。
でも何だか笑えません………