弟がパソコンやってたから、後ろから覗きこんでやったんだぜ。
「……何してんの?」
「見て分からんのか」
「分かるよ? お前は今、もの凄い勢いで温野菜とゲリラ萌えのにゃんにゃんシーンを凝視している」
「じゃあ聞くなよ」
「……いや、分かっていても現実を見つめたくなくって……!!!」
「チゲェよ!!凝視してんのにはちゃんと理由があんだよ! ホラこのモザイク目ぇ細めて見ると何となく……ホラなっ!
なんとなく……アレ……みえてくる感じがするだろ!!どこまで見えるかチャレンジしてるだけじゃねえか!!勘違いすんなよ!!!」
「……………」
「? ……………」
「……
なぁにが違うだぁああ!
極限まで変態じゃねええかあああ!!!!
「痛ってぇ!!!!馬鹿お前俺の額をパソコン画面で打ち付けんな!!液晶割れるだろうが!!」
ダメント =beyond the 弟= 6 〜実は私もその時目を細めてたんだぜ〜
キモいプレイといえば、この間弟が温野菜ルートの発情期イベントを見ているときも事件はおきました。
このイベントはお花畑でうふんにゃはんするのですが、その時々にかける弟の合いの手が気持ち悪すぎです。
「おっしゃあキタコレ!! 温野菜いよいよ童貞すてるっぽい!!!」
「なぁ……弟……」
「テキストなげぇなあオイ! いいよ……もうそういうわだかまりについての心情は放っておいて……次行こうぜ次!!」
「オイ……」
「大丈夫大丈夫! ……誰も見ちゃいないぜ……!!!」
「…ちょっと……」
「月以外はな!!!!!!」(ドゴォ!)
「聞けよ話をおおおおお!!!!」
「痛ってえええ!!! 二度もぶった!!!なんだよ姉ちゃん今良いところなのに!!」
「お前こそなんなんだよコブラ(※素敵なダンディー漫画)みたいな台詞吐きながらラメントしやがって……!!!
月、でてねえし!!!
ましてやそのシーン双方の父親が超見てるともっぱらの噂だし!!」
「うるせぇなぁテメエがラメントはまれって言ったからやってやってんのに……! その結果がコレだぜざまみろー」
「くっ…!!(お前…自分で言ってて悲しくないのか…??)
ていうかどうでもいいけどその髪型何とかなんねぇのかよ!!
お前はカッコイイと思ってやってんのかもしらんけどもうその髪の立て方のせいで完璧ミヤサコだよ!
限りなく…限りなくミヤサコに近い弟…………!!;;」
「死ね!!俺ミヤサコよりは顔良いし!!痩せてるし!! それなら俺も言わせてもらうけどお前のその服…何なの??
何でお前はタートルネックの上にワンピースを着て、ワンピースの下にズボンをはいて ズボンの上からブーツはくんだもう訳わからねー!!!」
「どうでも良いだろうがそんなもん!流行ってんだから!! それとなぁお姉ちゃんこの間友達とご飯食べに行ったとき
『最近夜中部屋に猫が入ってくると……真剣に リアル猫フラグが立つんだけど…どうすれば良い……?!』って真顔で相談したら
憂いを帯びた眼で目の前のお好み焼きひっくり返されて終わったんだけどー!!!!!!」
「知るかーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」
もう……真剣に私達姉弟は終わりかもしれません……。