正月は挨拶周りで色々な親戚の家に泊まっていたので
その日は久々に家で寝ようと夜10時頃に家に帰ってきました。
リビングで親に帰ってきたことを告げ部屋に入ると、弟が何やらパソコンの画面を凝視しています。
「ただいまー。あれ、お前何してんの?」
「あ、俺?今MP3に姉ちゃんのi tunesから音源入れとった」
「ふーん。え、それってレッチリの事?お前この間入れてたじゃん。どれどれ」
「ちょ バッみ、見んな!!!!(殴り)」
「痛ってぇ!!何で顔殴んの?!ってかお前… 何泣いてんの??!!」
「ちげぇよ…!鼻水とかそういう類の物が目から噴出してんだよ!」
「お前そんなキモい言い訳しか思いつかないんだったら泣いてるって正直に言った方が数倍マシだよ!!
ってかオイ!それ何気にラメントライルートクリア画面!!!
うわーーーお前ラメントクリアしちゃったーー!!」
ダメント =beyond the 弟= 3 〜男でも泣けるもんは泣ける〜
「てか取り合えず顔洗ってこいよ…」
「だからそんなに泣いてねぇっつうの!睫毛の一歩手前だよバカヤロー
ってかムカつく…俺なんでBLゲームで泣いてんのもう…本当にムカつく…」
「私も実の弟としかBLゲームの話したことないっていうやるせなさがムカつく…」
「うおおぉ小雪ィ(うちで飼ってる白い猫)!!お前は間違ってもつがいと刺し違えたり緑のゴキブリに両手貫通されたり
「…お前が言うセリフじゃない」とか言ってツンデレっぷりを発揮したりすんじゃねーぞ!!!」
「わああ//// こ、こゆきになんて事してんだよ!!そんな抱きまくったり尻尾さわりまくったり額をグリグリしたり…
ハレンチだろうが!!あああぁ///ウチなんてここ最近こゆきを不純な目で見るのをやめようとして
常に禅僧のような心持でこゆきに尽くしてきたというのに!!
ドキドキする心を抑えながらこゆきに触れまいとして道を空けていたのに…!」
「逆にキモいなそれ!!ほーらビシソワーズの尻尾綺麗だなー。オラオラ」
「お前まだその隠語使ってるんだ… うわああ駄目///マジで顔が赤くなってくるんだってば////
…ってか良く考えたらこいつメスだから恥かしがる必要全く無いじゃん!! もう私今まで何やってたんだろーハハハ////」
「ビシは避妊手術したから今やメスでも何でもねぇよ」
「うおおおおおぉ!!!!駄目だ今私の頭の中で何かのタカがはずれた!!
消さなきゃ!!/// ちょ 私の頭の中の消しゴム何処?!」
「ビシー;; ビシ可愛そうだけど格好良いぜビシー;;」
「触るなー!!お前が触るな小雪が可愛そう!!」
「え、何で? 俺男だぜ、こういうの姉ちゃん萌えるんじゃねぇの?」
「何その汚ねぇ方程式!!?心底腹立ってキモいわこのヤロォォォォ!!!」
私は頭の中をもみくちゃにし、弟は猫をもみくちゃにし
猫はカラダ中をもみくちゃにされながら次の日病院に行きました。
うん、なんか尿結石出来てました。
……私達のせいだろうか……と、病院の待合室にて二人で仲良く頭を抱えたのは言うまでもありません。